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走りに特化したインテリア
前回はコペンの骨格「D-Frame」や電動開閉式ルーフ「アクティブトップ」について紹介しました。
今回はインテリアや走行性能などよりドライバー目線の情報をお伝えします。
まずインテリアについて。
一目でわかるように非常にシンプルな作りになっています。
センター部分のエアコンの吹き出し口が一つしかなく、また灰皿もありません。
なんと時計もありません。
これが日用車ならアウトですが、スポーツカーなら話は別です。こうした作りはドライバーから余計な情報を削ぎ落とし走りに集中してもらためにあります。
先日、仕入れたニッサンフェアレディZが同じような作りをしていました。フェエレディZはシガーソケットが座席後方にあるという徹底ぶりでしたが、コペンはパネル部分に納まっています。
ハイエンドオーディオに匹敵する音質「ダイアトーンサウンドナビ」
上でも言及したように、コペンは走りに特化した仕様になっています。そのためオーディオスペースもありません。ちなみにこれは初代コペンからの伝統だったりします。初代コペンはオーディオレス、スピーカーレスでした。
ただ、これは単にそうした過去を踏襲しただけでなく、昨今のスマホ事情もその要因でしょう。最近はスマホひとつあれば音楽再生もナビも可能です。そしてコペンの収納ボックスにはまさにスマホを置くためにあるようなへこみがあります。
ただしオプションで「サウンドナビ」を選択すれば、コペンは極上のリスニング空間に早変わりします。ダイヤトーンは三菱電機のスピーカーブランドです。ただダイヤトーンスピーカーを使用しているというだけではありません。「家庭で聞く高級オーディオ」の音質を目指し、コペン専用にチューニングされています。
コペンローブの上級グレード「ローブS」
なおコペンにはスポーツカーとしてのパフォマーンスをより追及した「ローブS」という状況グレードが存在します。
Sはもちろん「スポーツ」の頭文字から来ています。
ローブSの特徴は専用パーツにあります。
- ビルシュタイン性ショックアブソーバー
ビルシュタインはドイツの有名ダンパーメーカーです。ベンツやBMWなどのサルーンタイプによく使われ、またスポーツカーとして名高いポルシェやフェラーリなどにもさいようされています。
- BBS性鍛造16インチアルミホイール
BBS社もドイツの有名メーカーでした。(現在は小野メーカーに買収されています)。BBS社のマグネシウムホイールはモータースポーツの最高峰F1で、メルセデスやロータスなどが採用していました。また国内のレースシーンではシェアの大きいメーカーです。
- レカロシート
レカロもまたドイツメーカーです。国内だとランエボやNSX、スープラなど名だたるスポーツカーがメーカー純正品として採用しています。
- MOMO 社製ステアリング
こちらはイタリアのステアリングメーカーです。最近はOEMで中国製も多いようですが、こちらは正真正銘のイタリア製です。CVT社にはパドルシフトも専用に装備されています。
ご覧のようにこだわりぬいた仕様になっています。なおこのグレードは初代コペンに用意されていた「アルティメットエディション」と同様の扱いになっています。
二回に渡ってダイハツのコペンローブについて解説しました。軽自動車・200万円を切る価格帯という制限の中でダイハツは作り出した本格スポーツカー。「軽は便利だけど走りは……」といった常識を覆す新鮮なクルマです。
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