スズキ「キャリイ」の評価は? 農家や大工の「働きやすさ」を追求した軽トラック

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今回、紹介するのはスズキの軽トラック「キャリイ」です。キャリイは2013年に14年ぶりにモデルチェンジされました。現代のニーズに対応し、より扱いやすいクルマに変わっています。

そこで今回はこのキャリイについて様々なポイントから解説していきたいと思います。

しっかり積める積載性

まず、トラックにおいてもっとも重要な積載についてです。キャリイの荷台フロア長は2030mm。これは軽トラではトップクラスの長さになります。(同じ軽トラであるスバルサンバーの荷台フロア長は1940mm)。

 

りんごコンテナだと48個、20Lポリタンクなら40個、畳は横置き、縦置きどちらも可能です。

 

また単にたくさん積めるだけでなく、積み下ろしがラクなのもキャリイの特徴です。荷台から地面までの高さは650mmと低く設定してあります。そのためコンテナを積み込むときに、いちいち高く持ちあげる必要がありません。

 

この積み荷スペースの高さは意外と見落としがちな、でも重要なポイントです。空港や駅などでタクシーの運転手がゴルハブッグや旅行家板を苦労して積み込んでいるシーンはよくあります。あれはなぜ大変なのかというと、トランクの位置が高くそこまで持ちあげなくてはならないからです。

 

これは軽トラに限らずファミリーカーなどにも共通する話です。車購入あたってご試乗になる際は、単に運転感覚を確かめるだけでなく、こうした実際の使用シーンを想定して、色々と試してみるのがオススメです。

 

ちなみにこの荷台は分離荷台といって、車体と荷台が分離可能です。そのため荷台が壊れた際にそこだけを補修、交換することが可能です。軽トラはその目的からしてきちんと整備された道路を走るだけではありません。

 

その為、車体と荷台には防サビ加工が徹底され、また長期サビ補償も全車に採用されています。

 

優れた小回り性能と荒れた道にも強い走行性

スズキキャリイの最小回転半径は3.6mです。最小回転半径は文字通り、ハンドルをいっぱいに切って走った時に車が描く円の半径を意味します。

 

これが3.6mというのはかなり小さい数字です。たとえば以前に紹介したスズキの軽自動車「アルト」の最小回転半径が4.2mとなっています。これよりも60cmも短いということで、狭い道を曲がる時や駐車時Uターン時に切り返なくスムーズに移動できます。

 

その小回り性能の理由はショートホイールベースにあります。ホイールベースはタイヤの前輪から後輪までの長さを表します。これが短いと、回転半径が小さくて済みます。キャリイのホイールベースは1905mm、アルトはこれが2460mmにあります。

 

最近のホイールベースは長くなる傾向にあります。というのも、その方が居住スペースを広くとって、ゆったりとした車内を作れるからです。また一般的に、ロングホイールベースの方が乗り心地も良いと言われています。

 

しかし、それはあくまでも快適性が求められる普通車についてです。軽トラは一般的に短く作られています。その方がでこぼこ道などで、クルマの底が接触しにくいといったメリットがあるからです。

 

またキャリイは2WDと4WDがボタン一つで切り換えられる「ドライブセレクト4×4」という機能が搭載されています。繰り返しになりますが、軽トラは自然と悪路や雪道などを走ることが多いクルマです。アスファルトでは2WD、「パワーがほしい」と思った時は4WD。そんな風に切り換えることができます。

 

乗り降りしやすく、快適な室内

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キャリイのドア開口部はとても広く作られています。またシート座面の高さを低くつけられています。その為、とても乗り降りしやすいです。

 

ちなみにクルマの乗り降りのしやすさを決める重要なポイントは腰の高さにあります。腰の上下移動が激しいと、そのぶんだけ「よっこらしょ」と動作が大変になります。

 

高すぎず低すぎず腰の移動が少ない高さだと、乗り降りがラクです。キャリイは乗り降り時に掴むグリップが備えつけられています。普通車と違い、事務所や現場、田んぼやコンビニなどに立ち寄ることの多い農家さんや大工さんには嬉しい作りになっています。

 

またこうした移動の際には、書類や小銭入れ、コンビニ袋、ペットポトルといった手荷物がつきものです。キャリイには全部で16もの大小様々な収納スペースが用意されています。ちょっとした時に置いて、すぐにさっと取り出せる収納スペースはとても便利です。

 

まとめ

今回はスズキキャリイついて解説しました。軽トラのシェアは二強と言われています。それがダイハツの「ハイゼット」と、スズキ「キャリイ」です。どちらも近年にフルモデルチェンジされ、どちらかに明確なアドバンテージがある訳ではありません。

また肝心の価格もキャリイが65~119万円、ハイゼットが68~116万円と似通った価格帯になっています。あとは実際に販売店などに出向き、実際の乗り心地をご自身でお確かめになることをオススメします。

 

 

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