入門用に最適なスポーツクーペ「BRZ」
BRZはスバルが2012年に発表したスポーツカーです。トヨタとの共同開発となっており、「86」としてトヨタからも販売されています。
BRZはテクニックを磨くのに最適なクルマと言われています。スポーツクーペといえばGT-RやレクサスRCが挙げられますが、どちらも高額です。それに対しBRZや86はそこそこの価格で買える後輪駆動FR車であり、「一台目のスポーツカー」として多く推薦されています。
さて、そんなBRZですが、今回のニューヨークショーでコンセプトカーが発表されました。その名もBRZ STI Performance Concept(BRZ STI パフォーマンスコンセプト)。
このコンセンプトカーについて情報をまとめてみました。さっそく見て行きます。
カーボンを多用したレーシィな外観
上がBRZ STI パフォーマンスコンセプトの画像です。やはり普通のBRZによりレーシィな雰囲気を匂わせています。
ちなみにこちらが普通のBRZです。まずパッ見てわかる大きな違いはGTウィングですね。しかし他にもサイドシルやドアミラーなどにカーボンが使われています。またドアオープナーもアルミ製の細い物に変更されています。
足回りはビルシュタインと共同開発したダンパーに、BBSの19インチアルミホイール、タイヤはダンロップSP SPORTMAXXTTです。
ビルシュタインのダンパーはチェリーレッドに塗装。このチェリーレッドはSTIのイメージカラーです。
そもそもSTIって何?
STIはスバルのモータースポーツ部門です。正確には富士重工業の連結子会社で、モータースポーツへの参加やパーツ開発や販売を行っています。STIはスバル・テクニカル・インターナショナルの略称です。
ホンダの「無限」、ニッサンの「ニスモ」に相当する会社ですね。
これまでにSTIはWRX(インプレッサ)、レガシィといったクルマのSTIモデルを発表してきました。そんなSTIが今ターゲットしているのが北米市場です。
このBRZ STI パフォーマンスコンセプトはそんな北米市場にアピールするために、「STI のパーツ・ビジネスとコンプリートカー・ビジネスを具現化したもの」とされています。実際は、スバルは「スバル・パフォーマンス・チューニング」という会社を立ち上げ、パーツ販売などを行うことを同時に発表しています。
エンジンはスーパーGT用のEJ20を搭載
気になるエンジンはスーパーGT、GT300用のEJ20を搭載しています。EJ20はBRZを採用しているレーシングチーム「R&Dスポーツ」用の水平対向4気筒DOHCターボエンジンです。
公表スペックは350ps以上、45.0kgm以上とされています。といっても、このクルマはあくまでもコンセプトカーです。レース用のエンジンが搭載されたまま市販されるということはまずないでしょう。
ただWRX STIは308PS、43.0kgmのEJ20を積んで実際に販売されています。このエンジンが使われる可能性はゼロではありません。
一般販売もありうる? 内装パーツについて
こちらがBRZ STI パフォーマンスコンセプトの内装です。
カーボン製のステアリングにカーボン製のバケットシート。ステッチやパネルのあちこちにやはりチェリーレッドの装飾が施されています。
こういったパーツ類が先ほど挙げた「スバル・パフォーマンス・チューニング」で販売されるのでしょうか。STIモデルになると他と比べて車両価格は100万円近く変わってきます。
もちろんその価格差に見合う性能差はありますが、その性能を日本の公道で生かせるかというとそんなことはありません。
またレーシィに近づけば近づくほど、日常生活の取り回しでは不便になります。なのでこういったパーツに交換して雰囲気だけ味わうというのも選択肢の一つでしょう。
というわけで今回はBRZ STI パフォーマンスコンセプトについて紹介しました。BRZは今年で3年目。クルマとして熟成されてきた感がありますが、この発表からさらに大きな動きがあるのかもしれせまん。
BRZのSTIモデルは多くのユーザーから求められています。スバルの今後の動きに注目です。
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