有終の美を飾るランサーエボリューション
マキネンをドライバーに1996~1999年の間、WRC(世界ラリー選手権)脅威の4連続優勝という偉業をなし遂げ三菱ランサーエボリューション。
このランエボがついに23年の歴史に終止符を打ちます。4月10日から先行受注が開始された「ランサーエボリューション ファイナルエディション」は1000台のみの販売。しかし、その有終の美を飾る素晴らしいクルマになっているようです。
今回はこの最後のランエボについて情報をまとめました。
よりマットに仕上がったツートンカラーの外装
上の画像がファイナルエディション、下の画像が現行モデルです。
ファイナルエディションはルーフ部分をブラックにしたツートンモデルがラインナップされています。またこれに合わせてグリルやバンパー、ホイールなどがダーククロムメッキやブラック塗装で仕上げられています。
印象がグッとしまり、とても精悍な顔つきになっています。
軽量かつ高性能な2.0L MIVECターボエンジン
ファイナルエディションは2.0L MIVECターボエンジンを搭載しています。このエンジンはエキゾーストバルブにナトウリムウを封入し最高出力313PS、最大トルク43.7kgmというスペックになっています。
ライバル車だったインプレッサの後継「WRX STI」が308馬力、43.0kgmです。なので発売されればこれを凌ぐ国内最強の量産車と言えます。
ちなみにトランスミッションは5MTのみ。ベースモデルのGSRにあったデュアルクラッチトランスミッションのSSTは用意されていません。
操縦性と安定性を両立するS-AWC
4WDシステムはランサーエボリューションXと変わらずS-AWCを採用。三菱の4WDと言えば高性能で有名ですが、S-AWCは「スーパーホイールコントロールシステム」の略称で4つのシステムから成り立っています。
- ACD
前後輪間の差動を電子制御し、操舵応答性とトラクションを高次元で両立させる。
前後輪の駆動力配分を基本50:50とし、フリー状態からロック状態まで、常に最適な駆動力を配分。 - AYC
走行中に車両を旋回させようとする力を電子制御で最適化し、安定した高い旋回力を発生させる。
左右トルク移動機構によって、走行状況や操作に応じて後輪左右のトルク差を制御して旋回性能を向上。 - ASC
4輪のブレーキ力とエンジン出力を電子制御し、車両の不安定な挙動を抑制。
車両の横滑りの抑制、スリップ防止、発進時のトラクション確保により走行安定性を向上。 - ABS
制動力を電子制御し、車輪のロックを防止するシステム。
急ブレーキや滑りやすい路面でのブレーキング時でも、車両の安定性と安全性を確保。
ランエボXには「3コントロールモードセレクト」という機能があります。これは「路面」「濡れた路面」「雪道」の3つの状況に応じて、最適な制御を選択できるもので4WDならではの高い走破製を実現しています。
お買い得感満載の足回りとインテリア
ファイナルエディションの価格は429万8400円です。決して安くはありませんが、しかしそれ以上にお買い得です。というのも、ファイナルエディションのベースであるGSRモデルではオプションだったものが「標準装備」になっているからです。
標準装備になったものは以下の通り。
- ビルシュタイン製短筒式ショックアブソーバー
- アイバッハ製コイルスプリング
- ブレンボ製2ピースタイプフロント大径ベンチレーテッドディスク
- BBS製軽量鍛造ホイール
- レカロのレザーコンビネーションシート
実に50万円以上のオプションが標準装備になっています。やはり最後の大盤振る舞いということでしょうか。
まとめ
先ほども比較したWRX STIのBBSホイール、ビルシュタイン製ダンパーが搭載されたグレードが411万4800円です。これと比較してもかなりコスパの高いクルマなのは間違いありません。
ランサーエボリューション ファイナルエディションは4月10日から予約が始まっており、発売は8月頃を予定しています。元々人気の高いこのクルマ。気になる人は早めに決断した方がいいかもしれません。
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