ハイブリッドでエクストレイルはどう変わる?
日産からエクストレイルのハイブリッドモデルが発売されました。
現代は環境性能が求められる時代です。その声に応えるために日産は2つのコンセプトを掲げています。それが「ゼロエミッション」と「ピュアドライブ」です。
ゼロエミッションは「生産活動による排出をゼロにする」という考えです。排気ガスがゼロの電気自動車「リーフ」や燃料電池車はこちらのカテゴリーに属します。
それに対しピュアドライブはアイドリングストップやクリーンディーゼル、ハイブリッドといった技術によってエンジンの燃費効率などを向上させようという考え方です。今回のエクストレイルハイブリッドはこのピュアドライブに属します。
エクストレイルのハイブリッドシステムは日産独自の「インテリジェント・デュアルクラッチ・コントロール」をベースにしています。エンジンとモーターをクラッチで切り離すことによって、効率的に発電と駆動を行います。
このシステムはこれまでにもフーガハイブリッドやシーマ、スカイラインなどのミドルクラス以上のセダンに採用されてきました。
エンジンはこのハイブリッドに最適化された2L直4DOHCエンジン(MR20DD)。出力とトルクは147PS/21.1kgm。モーターの方は41PS/16.3kgmですが、合計のシステム出力に関しては公表されていません。
2.5Lクラスガソリンエンジンに勝る発進加速性能と、低速から高速までの全域でのトルクとだけ公式アナウンスされています。
エンジンの場合はエンジンの回転数が上がるにつれてトルクも大きくなりますが、モーターの場合は瞬時に最大トルクを発生します。この出だしの加速はハイブリッド車の魅力の一つです。
外観・内装について
今回の「ハイブリッドモデル」と「ガソリンエンジンモデル」では、ボディサイズ及びデザインに変更点はありません。ハイブリッドを表すエンブレムが装着されるのみとなっています。
ちなみにボディサイズは全長4640mm、全幅1820mm、全高1715mm。ただし車重は130kg増しになっています。
フロントは最近の日産の顔になっているV字型のグリルが印象的です。以前に紹介したブルーバード復活と噂される「ラニア」を同じフロントデザインでした。日産が押し進めるデザインコンセプト「エモーショナル・ジオメトリー」の一環でしょうか。
続いて内装です。ガソリン車モデルには3列シートが用意されていましたが、ハイブリッドモデルは2列シートのみとなります。
ハイブリッドはモーターやバッテリーをセットで積むことになるのでどうしても居住スペースを圧迫します。
ただ、バッテリーはトランク下部に設置されていますが、それでもカーゴスペースの容量は400L以上。これはガソリン車にも劣らない数字です。
燃費や価格は?
「20Xハイブリッド」の燃費はJC08モードの燃費は20.6km/L(4WDは20.0km/L)。ガソリン車である「20X」が16.4km/Lなので25%の燃費向上です。
気になる価格はFFが280万4760円、4WD車が301~324万円です。ガソリン車の239万円と比較すると約40万円ほど高価になっています。
といってもただ「ハイブリッドのためにお金を払う」という内容でもありません。20Xハイブリッドは以下のような変更点があります。
- 前後スタビライザー
- LEDヘッドランプ標準装備
- 回生協調ブレーキシステム、
- アンダーフロアの空力性能向上
- 低転がり抵抗タイヤ
- スマホ連携機能付ナビゲーション
といったハイブリッドモデル専用のシステムや装備を満載しています。目新しさはないかもしれませんが決して割高というわけではないでしょう。
4月7日に発表されたこの「エクトレイル20Xハイブリッド」はゴールデンウィーク明けの5月13日からの販売が予定されています。
コメントを残す