クリーンディーゼル一本のみで勝負にでたCX3
マツダが発売したCX3。人気は上々のようです。
CX3はいわゆるコンパクトSUVと呼ばれるクラスです。SUVには室内・収納スペースだけでなく、「広い視覚」という実用的なメリットがあります。
「コンパクトカーまで車格下げたくないが、本格的なSUVは持て余してしまいそう」といった需要に応えています。マツダの車種でいえば、「デミオでは物足りないけどCX5では大きすぎる」といった感じですね。
実際、価格設定もデミオより60万円高く、CX5より50万円ほど安くなっています。
このコンパクトSUVの需要はかなり高く、ニッサン「ジューク」やホンダ「ヴェゼル」が人気なのはご存じの通りです。ジュークはガソリンエンジン、ヴェゼルはハイブリッドがそれぞれメインですが、CX3はクリーンディーゼル車のみのラインナップです。
ディーゼル車という「燃費や環境性能が悪い」というイメージがありましたが、それも昔の話。日本同様に環境性能に厳しいヨーロッパの新車の半数以上がこのクリーンディーゼルというデータがあります。日本でハイブリッドが普及しているのと同じノリですね。
CX3の1.5Lディーゼルターボエンジンのトルクと出力は27.5kgm/105PS。 ガソリエンジンのジューク(
15.3kgm/114PS)、ハイブリッドのヴェゼル(15.9kgm/132PS)に馬力では劣るものの、トルクでは大きく上回っています。
発進時の加速や加速の滑らかさではこの太いトルクを持つCX3が有利と言えるでしょう。気になる燃費はJC08モードで23.0km/L(FF車の場合)です。
さすがにハイブリッドであるヴェゼルの26.0km/Lには負けますが、ジュークの18.0km/Lは大きく上回っています。
外装・内装は?
外観はこれで5台目になる魂動デザインです。デミオやアクセラ、アテンザと同じ顔ですが、コンパクトSUVの車格にもよくマッチしています。
サイドもなだからなカーブのある美しいデザインになっています。Cピラーがブラックアウトされており、ルーフが浮いたように見えるのも特徴です。
CX3のタイヤは16インチと18インチ、2種類のサイズでそれぞれ専用に設計されています。16インチタイヤはブリヂストンとダンロップ、18インチタイヤはTOYOとなっています。ちなみに開発は16インチで行われたそうです。
内装もかなり質感高めに作られています。変にきらびやかにしないパネル使い、ダッシュボードのステッチ、やドアなどにいれた異素材シート。最近のマツダはがこういう作りがとても上手いですね。
マツダはXD、XDツーリング、XDツーリングLパッケージの3グレードが選択できますが、7インチセンターディスプレイ、フルオートエアコン、コマンダーコントロール、スマホなどを繋ぐ外部接続ハブなどはXDグレードから標準装備となっています。
気になる価格は?
「CX-3」XDグレードの価格は2WDが237万6000円。4WDが259万2000円となっています。
XDツーリングパッケージは2WDが259万2000円。4WDが281万8000円となり、
- ヘッドランプがLEDに変更
- ヘッドアップディスプレイ
- パドルシフト
- クルーズコントロール
- シートヒーター(4WD車のみ)
- タイヤが18インチに変更
といった装備が追加・変更されます。さらにこのグレード以上のAT車になると「ナチラュル・サウンド・スムーザー」がオプションとして選択できます。これはピストンピンにダンピング機能をもたせ、ディーゼル車特有のエンジン音を抑制するというものです。
私もディーゼルエンジンのアクセラに乗ったことがありますが、やはりディーゼル特有の「ジャラララ」という音を感じました。最近のディーゼル車は進歩しており、特にマツダの技術はヨーロッパ車と比べても遜色ないものとなっています。
気にならないと言えば気になりませんが、CX3はオプションで「ボーズサウンドシステム」も選択できるので、その場合は考慮に入れるのも一つの手です。
さらにXDツーリングLパッケージは2WDが280万8000円、 4WDが3024000円となり、
- フロントフォグランプ
- サイドガーニッシュ
- サイドドアトリム
など主にインテリア面がツーリングパッケージからさらに追加されるほか、ミリ波レーダーなどを使ったマツダの先進安全装備「i-ACTIVSENSE」の全機能が標準装備となります。
走りを求めるだけなら中間グレードで良さそうですが、安全性まで求めると上級グレードまで欲しくなります。買うとしたら、その辺りでなかなか悩み所になりそうです。
以上、マツダのコンパクトSUV「CX-3」についてでした。
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