日産エクストレイルハイブリッド(20X HYBRID)を評価　やや個性に欠ける付加価値だが優秀な道具としては十分アリ！

先日発売開始した
日産エクストレイル　ハイブリッド（20X HYBRID)
に試乗することができました。

今回はその感想や個人的評価などについて書いていきます。
価格差40万円の価値はあるのでしょうか。

エクストレイル初のハイブリッドモデルの評価やいかに！

あまり機械的、技術的なことは書きませんのでお気軽にお読みくださいね（笑）。

前モデルより上質感は上がったように見える・・・が

今回私が試乗したのは
エクストレイルハイブリッド　20X　HYBRID　エマージェンシーブレーキ パッケージ（4WD）。

私、実はフルモデルチェンジしたエクストレイル
に乗るのは今回が初めてだったりします。

ですので今回のレビューは前モデルとの違いも含めてまとめていきます。

まずはデザインから。
全体的に前モデルが無骨な内外装だったのに対し、
現行モデルは一転、ムラーノのように流線的で

ヨーロピアンな雰囲気が漂う都会的なデザイン
へと大きく変わりました。

日産はヨーロッパでのSUV売り上げが好調なようですので、
ヨーロッパ寄りのデザインにしたのかなと考えられなくもないです。

内装も全モデルより上質感がけっこう上がっています。
最近の自動車全体の特徴として
内装の上質感を大事にしているという傾向があります。

エクストレイルもその流れに乗り
ダッシュボードや運転席、ドアの装飾が小奇麗になっている気がします。

しかしあえて個人的な意見を言わせてもらうと、
やや無難にまとまりすぎている感があるのかなと思ったりしています。

前モデルはアウトドア向けのゴツゴツしたデザインで
他社と差別化を図ることが出来ていました。
カッコ良いいと思います。

しかし現行モデルはやや特徴がないように見えます。
ムラーノとの差別化があまりされていないため、
中途半端なムラーノという印象を受けました。

どうせなら、
アウトドアっぽさをうまく継承した上でモデルチェンジして欲しかったなー
なんて思います。

前モデルが好きだった私にとっては
少し物足りないデザインになったようです。

ちなみに今回のハイブリッドモデルは
バッテリーを積まなければならない関係で、
通常グレードより荷室の底が少しだけ高くなっています。

元々荷室自体が広いので
容量が少なくなるという心配はありませんが、

底が高くなった分、
女性は特に荷物の積み下ろし作業が大変になるように思います。

微々たる差ですが、
もしファミリーユースでの購入をお考えの場合は
荷室もよくチェックしていただきたいですね。

通常モデルとハイブリッドモデルのデザイン面での違いは
2ヶ所くらいしか基本的にありません。

まずは外装にハイブリッドの文字が追加されたこと。

そしてもう一つは運転席のインフォメーションディスプレイに
エンジンとモーターの情報が表示されるようになったこと。

この2点が大きな違いと言えます。
そこまで大きな差別化はされていないようですね。

エクストレイルハイブリッドの走りは？

さて試乗した感想を。

エンジン音は前モデルよりもちろん静かになり、
上質感が増しました。

発進はモーターですが、力不足になりそうな場面では
スムーズにエンジンのパワーも併用します。

そのため出だしは非常に滑らか。
低速からの加速もスルスルと
かなりストレス無くできるようになりました。

今回の試乗コースはやや渋滞気味であったことから
加速がどれくらい優秀なのかについては
少し体感しにくい状況でした。

しかしこの車体の大きさ、車重で思い通りスムーズに加速できる
というのはハイブリッドモデルならではのメリットですね。

見た目と反比例するパワフルで静かな走りは
ガソリンエンジンモデルと異なる点でしょう。

今回の試乗での燃費はリッター10kmとあまり振るいませんでしたが、
運転方法に気をつければ街中でも18kmくらいはいくそうです。

通常モデルとの価格差は約40万円。

営業の方によれば、ガソリン代だけで元を取るのは正直難しいが、
スムーズな加速、静かでストレスのない乗り心地に付加価値を
見いだせる方にはピッタリのモデルとのこと。

総評：ファミリーユースに適した優秀な道具

それでは感想を。

全体的に言えるのは、内外装や走りの質はやや個性に欠けるかなと。

その半面あらゆる意味でエクストレイルハイブリッドはクセの無い車ですね。

個人的にハイブリッドモデルは
家族がストレス無く乗れるファミリーユースに適した仕上がり
になっているのではないかと思います。

優秀な道具という印象を受けました。

興味のある方はぜひ一度試乗してみることをおすすめいたします。