ダウンサイジングターボとは? しくみやメリットを徹底解説!! 最新搭載車一覧もあり

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ダウンサインジングターボとは?

 

ダウンサイジングターボは文字通り、
排気量を小さくし、ターボを搭載したエンジン。
燃費が良く、走りも良いのが特徴です。

 

クルマに環境性能求められるようになった時、
日本ではハイブリッド化が押し進められた一方、
ヨーロッパではダウンサイジングターボが開発されました。

 

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(ダウンサイジングターボ車の代表、ゴルフ7)

 

ターボ車というと燃費が悪い、というのが通説でした。
しかし、それも「今は昔」の話。

 

なぜターボ車の燃費が悪かったというと、
異常燃焼を避けるために、圧縮比を下げざるをえなかったから。

 

圧縮比を下げるとエンジン出力が低下します。
その分アクセルを踏まざるをえず燃料消費が増える、
という構図がありました。

 

しかし、最近はシリンダー内に燃料を噴霧する「直噴技術」が進歩。
ターボエンジンでも高い圧縮比を保てるようになりました。

 

圧縮比が高いメリットは燃料消費だけではありません。
低回転域のトルクが大きいことも特徴です。

 

一般的なダウンサイジングターボは2000回転以下でトルクが最大になり、
それが4000回転近くまで続くフラットな特性を持っています。

 

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(ゴルフのエンジン特性)

 

ダウンサイジングターボは「2クラス上のトルク感」と言われています。
これは常用回転域で「トルクに乗った走り」を実感できるためです。

 

たとえば最近発売されたステップワゴンの1.5Lターボは
150PS/20.7kgmですが、このトルクが1600回転から発生します。
2000回転以下に限って言えば、2.4LのNAエンジンに勝るのです。

 

日本でも増えてきたダウンサイジングターボ車

 

ダウンサイジングターボ車と言えば、
やはりフォルクスワーゲン、ゴルフⅦ。

 

優れた燃費と高いドライバビリティが人気で、
日本の街中でも走っているのをよく見かけます。

 

しかしここにきて、
日本車でもダウンサイジングターボ搭載車が増えてきました。

 

最新ダウンサイジングターボ車一覧
・トヨタオーリス120T
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・レクサスNX200t
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・日産スカイライン200GT-t
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・ホンダステップワゴン
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・ホンダジェイドRS
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など

 

また今後も、

・レクサスIS
直4、2Lターボエンジン搭載

・トヨタ・クラウン
直4、2Lターボを搭載。
(現在は2.5L V6エンジン)

・スズキ・スイフト
直3、1Lターボを搭載

・ホンダ・フリード
直3、1Lターボを搭載

と続々とダウンサイジングターボ車が投入される予定です。

 

ダウンサイジングターボのメリットは
「走り」と「燃費」だけではありません。

 

たとえばV6エンジンが直列4気筒に変わる。
あるいは直列4気筒が3気筒に変わる。

 

このようにエンジンが小さくなれば、
軽量化にも繋がり、何よりエンジンルームが小さくなります。

 

エンジンルームが小さくなれば、
パッケージングがそのものが変わります。

 

「機械のためのスペース」が小さくなれば、
その分、「人間のためのスペース」が大きくなります。
この辺りも注目されだした理由の一つでしょう。

 

もちろんターボである以上、
タービンやインタークーラが必要です。

 

しかし、最近のターボ車は小型タービンを使用するため、
それほどのスペースや重量がかさみません。

 

ここはモーターとバッテリーを持つ
ハイブリッド車と大きな違いになっています。

 

ハイブリッド車か、ダウンサイジングターボ車か?

 

とはいえただ単純に、
「ダウンサイジングターボ車がハイブリッド車よりも優れている」
というわけでもありません。

 

一口に燃費が良いと言っても、その内容は大きく異なります。
ダウンサイジングターボ車の低燃費性が発揮されるのは、
高速巡行で長距離を走るようなシーンです。

 

大陸で長距離移動が当たり前のヨーロッパにうってつけです。

 

一方ハイブリッド車の低燃費性は、
ストップ&ゴーが頻繁な街中で発揮されます。
つまり日本のようなタウンユースに適しています。

 

実際、ダウンサイジングターボ車のラインナップを見ると、
長距離移動やツーリング用途が多くなっています。

 

そのため日本では今後、
「ツアラーはダウンサイジングターボ車」
「タウンユースはハイブリッド車」
という棲み分けがなされていくのではないでしょうか。

 

 

 

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