詳細が公開されだしたNSX
新型NSXが今夏、アメリカで予約開始になるそうです。
NSXはオールアルミモノコックボディを採用し、
本田宗一郎の魂ともいわれたスポーツカーでした。
しかしその初代NSXは2005年に生産を終了。
実に10年ぶりに復活するNSXは現代に相応しい、
パフォーマンスと環境性能を両立した
スーパースポーツカーになっているようです。
エンジンはドライサンプ式のV6、3.5L
直噴ツインターボをミッドシップレイアウトで配置。
リアに9DCT+モーターのほかに、
フロントの左右輪に独立して駆動する2つのモーターを備える
ハイブリッド仕様です。
システムは当初予想されていた480PSを大きく上回る550PS。
NSXの開発チーフは、
「アウディR8のような価格で、フェラーリ458のようなパフォーマンスを目指す」
とコメントしています。
(アウディR8)
(フェラーリ458イタリア)
やはりスーパーカーの源流はフェラーリなのでしょうか。
初代NSXもフェラーリ328や248を
ターゲットにしていたと言われています。
さて今回はそんな新型NSXの3つの特徴、
・エクステリア、インテリアデザイン
・SPORT HYBRID SH-AWD
・Integrated Dynamic System
についてまとめてみました。
エクステリア・インテリアデザイン
フロントマスクは最近のホンダ顔をスーパースポーツに仕上げた感じ。
そのまんまですね。
エクステリアデザインを担当されたのは、
女性カーデザイナーのミッシェル・クリステンセン氏。
NSXの他に「ZDX」のコンセプトスケッチが社内コンペを経て、
市販モデルにデザインに採用されています。
こちらがそのZDXの画像。
言われてみると滑らかなフォルムに、
同じデザイナーの雰囲気があります。
ネットでの評判も見ていると賛否両論です。
中には「溶けたフィット」なんてひどい意見も(笑)
グリルと一体化したヘッドランプや、
フロントやリアにあるダクトだけ見ると言いたいこともわかります。
NSXというのはファンにとって特別なクルマです。
その特別なクルマに共通のデザインを用いたのが気に入らない、
というのが否定的な評価に繋がっているようです。
インテリアは「Human-Support Cockpit」がコンセプト。
優れた前方視界、液晶のメーターパネル、
シンプルで直観的なインターフェース
に仕上げられているのとのこと。
見た目としては全体的にうねうねとした
立体的なデザインになっています。
カラーリングは黒と赤のツートン。
センターコンソールにシフトレバーがなく、
ステアリングにあるパドルでシフトするタイプです。
SPORT HYBRID SH-AWD
新型NSXはリアモーターの他に、
フロントの左右輪に独立して駆動するモーターを備えています。
このモーターがコーナリング時に、
外側は増速、内側は減速することでヨーモーメントを発生。
クルマをオンザレール感覚で操ることを可能にします。
モーターは初動から最大トルクを生み出せるのが特徴です。
ハイブリッド車というとつい燃費だけに目がいきがちですが、
最近はこうした技術によって「走りの良さ」を実現する
ハイブリッド車が増えてきています。
なお、このSH-AWDはホンダの高級セダン
「レジェンド」にも使われたシステムです。
レジェンドでもSH-AWDの評価は折り紙付き。
走行シーンによって前輪、後輪、四輪駆動を
自在に使い分けるハイテク技術はホンダならではです。
それがミッドシップレイアウトの新型NSXに搭載されるのですから、
さらなる別次元の走行感覚が得られるのではないでしょうか。
Integrated Dynamic System
パワーユニットは
「Integrated Dynamic System」というシステムで制御されます。
これはダイヤル操作一つで、
「Quiet」「Sport」「Sport+」「Track」の4タイプに変更可能。
エンジン、モーター、トランスミッションのほか、
シャシーのレスポンスをコントロールできます。
「Quiet」が3つのモーターだけで走行するEVモード、
「Track」はNSXの全ての性能を引き出せるそうです。
ハイブリッド車は通常、発進時はモーターで走りますが、
エンジンと3つのモーターでフル加速する
「ローンチモード」も用意されてます。
北米のモーターショーではクワイエットモードを用いて、
轟いていたエンジン音がぴたりと止む、というパフォーマンスを
披露され話題になりました。
気になる価格、日本の販売時期は?
そんな新型のNSXの価格は北米で15万ドル。
日本円だと1800万円前後になると予定されています。
ちなみに上に挙げたアウディR8の価格は1900万円です。
正式発表は10月28日から開催される東京モーターショー、
発売開始は年明けからと言われています。
誰でも変えるようなクルマではありませんが、
今から発売が楽しみですね。
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