自動車アセスメントが発表
2016年の自動車アセスメントが発表されました。
アセスメントは客観的にクルマの安全評価をするいわばテストのようなもので、
国土交通省と独立行政法人の自動車事故安全対策機構が実施しています。
その評価軸は大きく分けて二つ。
- 予防安全性能評価
- 衝突安全性能評価
予防安全性能評価は自動ブレーキや車線逸脱警報といった
先進安全装備がどれだけ事故を予防できるか評価するもの。
今年からは後方視界情報も項目の一つになりました。
衝突安全性能評価は実際に事故が起きた際の安全性評価。
壁にぶつけたり側面からクルマを追突させて、車体にどれだけの負荷がかかったかを測定します。
こうしたクラッシュテストはTVCMでも使われており、ご覧になった方も多いと思います。
(クラッシュテストの風景。前方がうまく潰れた方が人体への衝撃が軽減されます)
「いま日本で最も安全なクルマはどれなのか?」
自動車アセスメントはそれを決める場とも言えます。
それでは発表結果を見ていきましょう。
衝突安全性能満点は15車種
今年度テストが行われた車種は41車種。
このうち15車種が満点を獲得しました。
昨年は6車種でしたので、実に2.5倍。
いかに各メーカーが先進安全装備に注力し出したかがよくわかります。
満点(46点)を獲得した車種は次の通り。
・スズキハスラー/マツダフレアクロスオーバー(OEM供給)
・スバルインプレッサ
・スバルフォレスター
・スバルレヴォーグ/WRX
・スバルレガシィ
・トヨタカローラアクシオ/フィールダー
・トヨタシエンタ
・トヨタノア/ヴォクシー/エスクァイア
・トヨタプリウス
・トヨタランドクルーザー
・レクサスGS
・レクサスLX
・レクサスRX
・ホンダジェイド
・ホンダステップワゴン
注目はやはりトヨタの躍進でしょう。
トヨタセーフティセンスPを搭載した全車種が満点を獲得しました。
こうしたテストには評価基準が明確に定められています。
逆に言うと、そこを満たせば高得点を取る事が可能です。
燃費にも通じる事ですが、トヨタはこうしたテストへの対応力が抜きでています。
また軽自動車でハスラーが唯一の満点を獲得しました。
スズキの先進安全装備はデュアルサポートカメラといって二台のカメラで立体的に状況を細くするというもの。
満点ではないもののスペーシアも40点台を記録しています。
ベンツを凌ぐと言われるアイサイトを搭載したスバルもランキングの常連。
4車種が満点を獲得しています。
ちなみにアイサイトは特に夜間の歩行者認識に優れています。
夜に運転する場合が多い方にはオススメです。
先進安全装備に関してはテストを見る限り、
- アイサイト搭載のスバル車
- セーフティセンスP搭載のトヨタ車
- 軽自動車ならスズキハスラー
の3つから考えると良いでしょう。
新車購入の判断基準としてご参考ください。
次回は衝突全性能評価について。
万が一、事故に会ってしまった際に安全なクルマはどれなのか?
満点獲得車を紹介していきます。
続きはこちら→イチバン安全なクルマはどれ?(衝突安全編)
コメントを残す