ホンダが発売したBR-V。そんなクルマは聞いたことがない、と思う方もいるかもしれませんが、それもそのはず日本ではなくタイのお話。
BR-Vはホンダが新興国向けに生産しているコンパクトカー「ブリオ」をベースにSUV化したもの。ここにも世界的なSUV人気が見て取れますね。価格は現地の物価だと「フィット以上ヴェゼル未満」といったところ。
車体サイズは全長×車幅×全高=4456×1735×1666ミリ。ヴェゼルよりも全長が161ミリ大きい3ナンバーサイズです。ここの大きさの理由は3列目シート。新興国向けということで簡素ながらも、十分使えるレベルになっています。
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インパネはフィットのデザインを踏襲しています。新興国向けだけあって、素材感はややチープ。日本で発売するとしたら手直しが必要でしょう。先日、中国で発売されたCX-4も日本で売るにはクオリティアップが必要と判断。国内導入が見送られました。新興国と先進国、両方のマーケットを見なくてはならないのがグローバル市場の大変なところです。
タイの悪路もこなせる走り
エンジンは1.5L直4SOHC。119PS/14.8kgmで1250kgなので1.5Lのヴェゼルと同じくらいのパワーウェイトレシオです。
地上最低高も201ミリでやはりヴェゼルよりも20ミリ高くなっていてSUV的です。東南アジアはまだまだ未舗装の道路が多く、でこぼこの路面が当たり前。足回りもしっかり作られており、タイという場所にマッチしています。こうした背景があるので、日本で売り出しても乗り心地に関しては問題ないのではないでしょうか。
日本での発売は?
BR-Vは日本発売は未定。もしBR-Vが日本で導入されるならばライバル社はCX-3やジュークになるでしょう。売りはもちろんは3列シートと価格の安さです。トヨタが去年発売したシエンタは最も小さい3列シートミニバンとして人気を博しています。日本でも需要はあるはず。
CR-Vやステップワゴンなど、そもそもホンダのヒット車は割安なモデルから生まれています。そう考えるとこのBR-Vも日本で発売されれば人気が出る可能性も低くありません。
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