セダンのメリット・デメリットは? クルマのボディスタイルを解説

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変化するセダン

 

セダンは自動車のもっとも基本的な形です。車体がエンジンルーム、車室、トランクの3つ分かれており、衝突時の安全性が高い反面、車室を広く取りにくいという特徴があります。

 

以前は見るからにそれとわかる「凸」の形が主流でした。タクシー用車両として有名なトヨタ・コンフォートがその代表例です。

 

トヨタコンフォート

(トヨタ・コンフート)

 

しかし、最近は角ばったデザインは少なくなり、流線型のデザインがほとんど。

 

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上の画像はレクサスGS450です。フロントからルーフ、リアにかけて滑らかなラインを描き、リヤデッキ(トランクの平らな部分)も短めになっています。同じセダンでもコンフォートとは大きく異なります。これは見た目の問題はもちろん、空気抵抗低減の意味もあります。

 

流線型のデザインはフロントガラスとリアガラスを寝かせることになります。するとその分だけ前後のスペースを圧迫します。クルマには「機械のためのスペース」と「人のためのスペース」の二つが必要です。技術の進歩によってエンジンなどが小型化し、ノーズやリアが短くできるようなったからこそ、実現できたデザインと言っていいでしょう。

 

 

 

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セダンのバリエーション

リアデッキが短いだけでなく、存在しない場合もあります。それがファストバックセダンです。

 

 アウディQ7

 

上の画像はアウディQ7です。GS450でも短かかったリアデッキが、Q7だと完全にありません。このようにルーフからリアエンドまでがなだらかなものをファストバックスタイルといいます。逆にコンフォートやGS450のようにルーフとリアデッキが折れ曲がったようなものをノッチバックと言います。

 

BMW4シリーズ

 

さらに上のBMW4シリーズのようにリアハッチという跳ね上げ式のドアを持つタイプもあります。通常、トランクはリアデッキ部分が開きますが、こちらはルーフから開くところが異なります。このタイプをハッチバックタイプセダン、5ドアセダンと言います。

 

現代はクルマに対するニーズが多様化し、それに合わせて様々なクルマが登場しています。単純に「これはセダン」と言い切れるものばかりではありませんが、「ノッチバックセダン」「ファストバックセダン」「ハッチバックセダン」の3つを抑えるとわかりやすいでしょう。

 

セダンのメリット・デメリット

セダンのメリットはやはり高級感です。車内空間は充実し、キャビンが独立しているので騒音も最小限に抑えられます。高級志向が広まりミニバンでもアルファードのようなクルマが出ていますが、乗り心地は車高の低いセダンの方が有利です。エンジンにも余裕があり、走りも楽しめます。

 

逆にデメリットは大きな荷物を積み込みにくいこと。贅沢に空間を使っているので、ほぼ3ナンバーに限られること。車両価格や税金も高めです。資金や家族構成に余裕のある人向けのクルマと言っていいでしょう。

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