今買える自動運転車はコレだ テスラSモデル、日産セレナ、ベンツEクラスの各機能を解説

自動運転レベル
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最近よく耳にするようになってきた自動運転。しかし、現時点で買える自動運転車は3台のみ。テスラSモデル、日産セレナ、ベンツEクラスです。

 

内閣府の作成したガイドラインでは自動運転を5段階に分けています。そして現在搭載されるほとんどのACC(アダプティブクルーズコントロール)はレベル1の「運転手支」に該当します。

 

たとえばスバルのアイサイトは完全停止状態から作動し、レーンキープ機能もあります。かなり高度な機能ですが、ハンドルから10数秒手を離すと機能が解除されます。自動運転と呼べるレベル2以上になるには「アクセル、ブレーキ、ハンドルなど物理的な運転から解放される」ことが条件なのです。

 

とはいえテスラS、セレナ、ベンツEクラスも細かく見ると、性能にだいぶ幅があります。そこで今回は自動運転機能がついた3台について違いを解説します。

 

テスラモデルS(884万1000円〜)

テスラモデルS

テスラモデルSは最も早く自動運転を実現したパイオニア的存在。

 

「ミリ波レーダー+単眼カメラ+超音波」を使ったシステムで、停止状態からのACC、160km/hまでのハンドル操作(ただし5分で解除)、ウィンカー操作による車線変更、自動駐車といった機能があります。

 

しかし残念ながら、アメリカで自動運転中に死亡事故が発生してしまいました。テスラ社はシリコンバレーが出自という異色の企業。センサーやソフトウェア技術は進んでいる一方、自動車メーカーとして求められる「安全性の認識」に関してはまだまだ浅さがうかがえます。

 

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ベンツEクラス(675万円〜)

新型ベンツEクラス

ベンツEクラスは最近出たばかり。機能満載といえばSクラスですが、自動運転に関してはタイミング的にEクラスの方が進んでいます。

 

システムは「ミリ波レーダー+ステレオカメラ+超音波」を採用し、停止状態からのACC、ステアリングパイロット、自動レーンチェンジ(時速80キロ以上)、レーンキープ、自動駐車など現在考えられるほぼ全ての機能を網羅しています。

 

クルマ自体の性能を含めた安全性が高く、現行では最も進んだ自動運転システムと言えます。特にドライバー疾患時に、自動でクルマを停止させるアクィブエマージェンシーストップアシストはメルセデスらしい作り。

 

近年、ドライバーが意識不明に陥り、交差点に突っ込む事故が増えました。しかし、こうした機能が普及すれば、事故を抑制できます。今後の自動運転には欠かせない視点です。

 

日産セレナ(273万4000円〜)

日産セレナ

日産セレナは国産で唯一自動運転を搭載しています。

 

システムは単眼カメラのみ。停止状態からのACC(再スタート時にリジュームボタンを押す必要あり)、車線中央を走る全速度域ステアリング制御、自動駐車といった機能があります。

 

ただし、ステアリング制御は両側に白線がある場合は時速50kmまで、白線が不明瞭な場合は時速10km/hまでと制限があります。時速160キロまで対応するテスラSモデルや、時速130キロまで対応するベンツEクラスと比べると見劣りしますが、単眼カメラだけで安価に自動運転を実現したことがポイントです。

 

ただ単眼カメラのみというのは伸び代に不安があります。今後より複雑化する自動運転には、ミリ波レーダーや超音波センサー、それにそれらの情報を処理するソフトウエア技術が必須になります。

 

今後の自動運転は?

今回紹介した3台の自動運転は内閣府のガイドラインではレベル2「準自動走行システム」に該当します。レベル3以上はまだどこにも存在しません。

 

レベル3になるには「物理的に運転からの解放」以外に、「交通状況の監視」からも解放されなくてはなりません。これはクルマが走っている時に窓の外を見なくていい、ということです。レベル4になるとドライバーが不要、目的地を設定したらあとは何もしなくていい、という段階です。

 

ただ、ここまで来るにはまだまだ研究が必要です。一方レベル2であれば、スバル「アイサイト」、トヨタ「セーフティセンスP」などが目前となっています。自動運転への関心は今後も高まっていくことでしょう。

 

 

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