8月24日に発売された新型セレナ。走行性能、快適性や利便性、デザインや質感など様々な面で進化しましたが、一番の注目はやはり自動運転機能「プロパイロット」でしょう。自動運転機能といっても大きく分けて4段階あり、プロパイロットはレベル2に該当します。
レベル2は運転に必要な加速、制動、操舵のうち複数の制御をシステムが行いますが、ドライバーには環境の監視義務があります。レベル3になるとドライバーが周囲の状況を監視する必要がなくなりますが、このレベルに到達しているクルマはまだ存在していないません。プロパイロットは十分に先進機能と言えるでしょう。
自動運転や全車速対応クルーズコントロールには各メーカーが様々なシステムを開発しています。例えばスバルのアイサイトはステレオカメラ、ベンツはカメラと各種センサーを併用しています。日産はシンプルな単眼カメラのみ。しかし、優れた画像解析技術を持つイスラエルのモービルアイ社に委託し、日産が蓄積した日本の道路や交通状況に対する知見を融合させています。
プロパイロットは高速道路での巡行走行や渋滞走行でのアクセル、ブレーキ、ステアリング操作をクルマが自動制御します。操作は2ステップ。ステリングにあるプロパイロットスイッチを押しスタンバイ状態にして、同じくステアリングにあるセットスイッチを押すと自動運転が始まります。
従来のクルーズコントロールは先行車を目標とした追従走行でしたが、プロパイロットで単独による走行が可能。先行車のブレーキに合わせてこちらも停止し、3秒以内であれば自動発進、それ以上であればレジュームスイッチかアクセルペダルを踏み込むことで追従走行を再開します。さらに割り込みになどよる先行車の再設定も自動で対応します。
車線が認識できればカーブなどのステアリングも制御もされます。こうしたレーンキープアシストは車線をはみ出しそうになると制御するものと、常に車線中央を維持しようとする2タイプに分かれますが、プロパイロットは後者。ステアリング制御はかなり強め。ただ例えばコーナリングで横Gがかかると、きちんと減速を合わせて行うので不快感はありません。
設定できる車速は時速30km〜100km。さらにステアリングから手を離すとトルクセンサーによって検知し、5秒後に警報、10秒後にシステムが解除されます。また横Gが0.12Gを超えるコーナーではドライバーによる切り増しが必要です。首都高など急カーブが続くような道路では注意が必要です。先進技術といってもまだまだドライバー介在が必要です。使用時も安全運転を心がけましょう。
以下、ツイッターでの反応
実際に試乗した方の感想は概ね高評価。自動運転と言われて想像するような理想とは異なるものの、十分に便利で重宝するものであるようです。
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