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ダイハツのライトウェイトスポーツカー、
「コペンローブ」試乗レビューの続きです。
ちなみに前回はこちら。
ダイハツ「コペンローブ」を実際に試乗してみた 街中や海沿いを走ってみて加速感や使い勝手を徹底レビュー
引き続き、実際に運転したからこそわかる細かい点について言及したいと思います。
DモードとSモードの違い
コペンにはDモードとSモードが用意されています。
そしてこの二つで結構、走りが違います。
電子制御だからかもしれません。
ちなみにDモードの方が乗り心地は上です。
なだらかな加減速でGがかかりません。
信号や渋滞でアクセルとブレーキが多様する街中では、
こっちの方が圧倒的に疲れません。
普通自動車の感覚で走らせることができ、
何も考えないでいいからです。
一方、Sモードは加速や減速がはっきりします。
本来スポーツカーは神経を尖らせて、針の穴を通すように乗りこなすもの。
Sモードはこちらに近いです。
というわけで普段は街中はDモードでラクに運転し、
ツーリングなどで開けた道に出た時はSモードで「スポーティ」を楽しむ。
7速CVTのモデルに関しては、
こういう使い分けをするのが賢いのではないでしょうか。
「ツーリングに出かける」と行っても、当然、街中を通ってそこにいきます。
でかけた先で渋滞にひっかかることだってありえます。
そういった時に自分で操作しないでオートマだとやっぱり楽チンです。
本気の本気で走りを求める人はマニュアル仕様のコペンや、
最近発表されたホンダS660の方がいいかもしれません。
でも、世の中そういった「ガチ勢」ばかりではありません。
私のように「ちょっと走りを楽しめれば」という方も多いはず。
実際、私達もちょっとした渋滞にひっかかりました。
ストップ&ゴーを繰り返すことになりましたが、
その時はなだからかな加減速のDモードの方が疲れにくかったです。
日常とスポーツの間。
そこを自由に行き来できるクルマが、このコペンだと思います。
弥彦山道で感じたマニュアル車の挙動
弥彦山道に入りました。
弥彦山スカイラインは実写版「イニシャルD」のロケ地にも選ばれました。
起伏の激しいアップダウンと曲がりくねったカーブが
私の中の「走りの本能」を呼び覚ますのか?
と思ったら、別段そんなことはありませんでした。
でも、こういう道を走るのは間違いなくSモードの方が適しています。
Sモードはエンジンブレーキもよく効くようになります。
この辺りはマニュアル車のようなキビキビとした挙動を感じさせました。
下り道でフットブレーキを多用はクルマに負担をかけると言われています。
ブレーキが加熱気味になり、だんだんと効きが悪くなってきます。
行きと帰りでDモードとSモードを使い分けてみましたが、
明らかにSモードの方がフットブレーキを使う回数が少なかったです。
この辺りから、適材適所ができるこのクルマが好きになってきました。
オープンカーで高速道路ってどうなの?
さて、次は高速道路です。
高速道路と言っても正確には「新潟バイパス」ですが。
新潟バイパスは一般道でありながら、
制限速度80キロ規制という珍しい道路です。
まわりの皆さんもかなりスピードを出しています。
そんな中を走ると、コペンはどうなるのか?
答え:うるさい。
周りのクルマも70~80キロくらいでているので、
その騒音がかなり車内に入り込んできます。
屋根がなく遮るものがないので当然かもしれません。
屋根がないことは田舎道や山道、
海沿いでは周囲の風景を取り込み、解放感を与えてくれます。
でも市街地では、他のクルマの挙動や騒音を取り込んでしまいます。
このコペンはアクティブトップといって、屋根が自動開閉する仕組みです。
開閉にかかる時間はわずか20秒。
騒音のする環境に行くとわかっている場合は、
コンビニなどで屋根を閉めてから向うのが得策かもしれません。
新潟バイパスから亀田バイパスを使えば、
水原車輛販売まではほぼまっすぐです。
最後に給油したガソリンスタンドで確認した燃費は18.6km/L。
ちなみにJC08モードの燃費は25.2km/L。
エコドライブを目指したわけではないので、
かなりいい数字だと思います。やはり軽いからですね。
まとめ
(のどかな田舎道を走る。本当に気分が良かったです)
というわけで今回はダイハツ「コペンローブ」を試乗しました。
総評としては「面白いクルマ」というのがぴったりだと思います。
世の中には速いクルマ、カッコいいクルマ、便利なクルマなど色々あります。
その中ではコペンは独特なポジションを占めています。
コペンには遊び心が多分に含まれています。
地面の凸凹をまともに拾うなど欠点もありますが、
それを差し引いても十分なプラスが残ります。
今はユーティリティ(使い勝手)が全盛です。
広く快適なクルマが求められています。
特に軽自動車はそうです。
しかし、その時クルマに求められているのは「ただの移動」です。
そんな中、「ただの移動」ではなく、「走る楽しさ」を感じさせる
こんなクルマがあってもいいと思います。
以上、コペンローブで160キロを走った感想でした。
水原車輛販売ではこのコペンローブをレンタカーとして貸し出しています。
新潟ではおそらくここだけ。オススメです。
詳しくは下記リンク先をご覧ください。
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