クルマの性能がわかる諸元表
クルマの性能は「諸元表」という一枚のシートにまとめられています。諸元は仕様や性能を意味する「Specfication」を略したスペックとも言われ、この車はスペックが高い、といった使われ方をされます。
諸元表だけでそのクルマの全てがわかるわけではありませんが目安にはなります。CPUやHDD、グラフィックカードといったスペックを見て、パソコンの良し悪しを推測できるのと同じです。そこで今回から諸元品を見る際のポイントについて解説します。
諸元表に記載されている項目は次の通り。
- 車名、型式
- 駆動方式
- 類別
- 全長、全幅、全高
- ホイールベース
- トレッド
- 最低地上高
- 室内長、室内幅、室内高
- トランク容量
- 車両重量
- etc
今回はトランク容量、車両重量、地上最低高について解説します。
トランク容量
トランク容量はカタログだけでなく、諸元表にもまれに記載されています。表現方法は様々で幅、奥行き、高さのほか、400Lといった容積で表されます。例えばアテンザワゴンのトランク容量は定員乗車時で506L、リアシートを倒した場合は1648Lとされています。
(アテンザワゴンのトランク。引用元)
しかし、トランク容量は室内寸法同様にあまりあてになりません。容積が大きくても、「後輪部分がの張り出しのせいで積みにくい」「入り口が狭い」「底が深くて、持ち上げるのに一苦労」といった場合があります。
カタログの写真だけではイメージがつかみにくい場合もあります。試乗の際は、ゴルフバッグやスーツケースなど自分の荷物で実際に試してみることをお勧めします。
車両重量
人間は乗らず、オイル、水、90%以上の燃料など実際に走行できる状態の重量を車両重量と言います。一方、オイルや水などを抜いた状態の重量を乾燥重量と言います。さらにライトバンである4ナンバーの場合は、車両重量に「55kg×定員数」を合わせたものが車両総重量として記載されます。
一般的に車両重量が軽いほど「走る」「曲がる」「止まる」といった挙動が良くなります。多くのスポーツカーが軽量化を目指すのその為です。
(ロータス340R)
現行モデルで最軽量なのはロータス社「340R」です。車両重量は580kg。スズキの軽自動車「アルト」が610lgなのでいかに軽いかがわかります。これで1800ccのエンジンを積んでいるので、まさに「かっ飛び」です。
逆に車両重量が重いほど乗り心地や安定性が高まります。レクサスLS600hlは2340kg。ベンツSクラスが2300kgです。
地上最低高
平坦な路面にクルマを置き、地上から最も低い部分までの高さが地上最低高です。ただしサスペンションの動く部分や、泥よけといったアクセサリーは含まれません。
(ベンツGクラス。引用元)
現行モデルで地上最低高が最も高いクルマはベンツGクラスです。地上最低高は460mm。ご覧のようにオフロード車です。一般的に地上最低高が高いほど、雪道や未舗装道路などに強くなります。
(ベンツAクラス。引用元)
逆に最も地上最低高が低いのはベンツAクラスです。地上最低高は100mm。Aクラスはいわゆるスポーツハッチバック。86が105mm、GT-Rが110mmなのてスポーツ志向であるほど、地上最低高が低くなると考えてよいでしょう。駐車場と車道のバンクには要注意です。
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