今回、紹介するのはダイハツ「ミライース」です。軽自動車の装備が豪華になりそれにともなって高価格化する昨今、76万円から乗れるミライースはコストパフォーマンスに優れる車として人気があります。
ミライースに優れた走行性能や高級さは求められていません。用途としては日々の子供の送り迎えや、買い物などの街乗りが大半でしょう。では、そこで求められるのは何か、燃費や使い勝手の良さです。そこで今回はこの燃費と使い勝手について解説していきます。
ガソリン車ナンバー1の低燃費
ミライースの「イース」はダイハツがもつエコカー技術、「イーステクノロジー」が由来となっています。エコカーというとプリウスなどの電気モーターを搭載したハイブリッド車が有名です。
しかしイーステクノロジーはガソリン車の既存の技術を徹底的に効率化し、燃費性能を高めています。燃費はJC08モードで35.2km。これはガソリン車ではナンバーワンの数字です。
燃費は常に一定というわけではありません。急な加速やブレーキを多用すると燃費が落ちます。特にブレーキの使い方は重要です。ブレーキは摩擦によって成り立っています。そして摩擦は熱エネルギーに変換されています。手をこすると、手のひらが熱くなるのと同じです。
無闇にブレーキことは、無駄に熱エネルギーを生んでいるということです。その熱エネルギーはエンジンで、ガソリンを使って作られたものです。つまり無駄にブレーキを踏むことは、無駄にガソリンを使っていることになります。
しかし自分の運転に無駄があるかどうかわかる人はなかなかいません。そもそもどんな走り方が燃費がいいのか実感がないからです。そこでミライースには誰でも燃費の良い運転ができるよう、「エコドライブアシスト」機能があります。
これはミライースのインパネです。デジタル表示のスピードメーターの回りが緑色に光っています。この部分が走行時の燃費によって、ブルーからグリーンへと変化します。ブルーだと通常の燃費、緑になるほどグリーンになります。
自分の走り方が良いのか悪いのかを視覚的に見ることができる。これは自分の運転をエコにするために、とても役立つ機能です。
ハイブリッド車には実は弱点があります。それは車両価格が高い、ということです。ハイブリッド車は大型のモーターを使っているので、その分高くなるということです。また複雑な技術を使っているので、万が一故障したときに、特別なメンテナンスが必要になり、修理費がかさむ場合もあります。
その点、ミライースは普通のガソリン車なのでそうした心配がいりません。
無駄を省いた必要十分な内装
こちらがミライースの内装です。上下で二つに分かれたツートンパネルになっています。オーディオ、エアコン、シフトレバーが中央に集められたコンパクトな作りになっています。最近のダイハツの軽自動車のパネルはだいたい、この下に「凸」になった形状をしています。
ちなみにエアコンはグレードによって、フルオートエアコンになります。
こちらが車内全体の画像です。私は一昔前、ニッサンマーチというコンパクトーに乗っていました。軽ではなく普通車でしたが、それよりも広いかもしれません。クルマの居住スペースは、タイヤの前後の距離「ホイールベース」で決まります。
調べたらマーチのホイールベースは2430mm、ミライースは2455mmでした。また室内長もマーチが1875mm、ミライースが2000mmは実際にミライースの方が長くなっています。広いと感じるのも頷ける話です。
また個人的に気になったのが、90度開閉ドアでした。
これは軽トラックなどにも使われている使用です。当然ですが、大きく開く方が乗り降りしやすいです。お年寄りの方を車椅子に移したり、段ボールなどの角張ったものを積み込む時に重宝します。
ちなみに開き具合は中間2段ノッチになっています。開きすぎて隣にぶつかるなんてことはありません。
内装にはドリンクホルダーはもちろん、買い物袋などぶら下げるフックが設けてあります。こうした普段使いのことが考えられているのは、街乗り用としてあるべき姿です。
まとめ
今回は軽自動車を専門に扱うダイハツの主力車ミライースを紹介しました。高級路線ではないのて「もの凄い装備」などはないものの、主婦の普段使いには困ることのない。いろんな意味で小回りのきくクルマです。
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