空力を高めるエアロパーツ
スポーツカーやスーパーカーでは、以前から重視されていた空力。しかし最近は燃費改善のために、ほぼすべてのクルマで重視されるようになりました。
空力は設計段階のコンピューターシミュレーションや、実際に空気の流れを作る風洞といった装置で検証されます。そのためボディデザインの時点ですでにエアロボディとなっていますが、さらに性能を高めるために取り付けられるのがエアロパーツです。
エアロパーツは次のようなものが挙げられます。
1.エアダム
空気が車体下に流れ込むと、クルマを浮き上がらせようとする「揚力」が生まれます。エアダムはによ車体下に流れ込む空気を減らし、この揚力を抑えます。
エアダムにはフロントエアダムやサイドエアダムがあります。写真はスバルインプレッサのフロントエアダムです。
(引用元)
2.スポイラー
スポイラーは空気の流れを作り出して、ボディに発生する揚力を抑えます。ルーフ後端やリアデッキにつけられるリアスポイラーが一般的ですが、そのほかにもバンパー下端につけられるリップスポイラーやチンスポイラーなどがあります。
(リアスポイラー・引用元)
3.ウィング
ウィングは車の後部につけられたダウンフォースを発生するパーツです。見た目はリアスポイラーに似ていますが、効果は若干異なります。
(ウィング・引用)
リアスポイラーが揚力を抑えるのに対し、ウィングは空気の流れによってクルマに下向きの力(ダウンフォース)を発生させ、車輪を路面に押し付けます。すると駆動輪により大きな力がかけられ、加速性能や最高速が高まります。
4.最近の空力パーツ
上記のような大きなパーツ以外に、ボディに小さな突起を設けることで空力を高める手法もあります。これはボルテックスジェネレーターやエアロスタビライジングフィンと呼ばれます。
これらは突起によって空気の流れに小さなを渦(ボルテックス)を発生させます。これにより空気がボディに沿って流れるようになり、車の安定性が高まります。これらはもともと航空機に使われていた技術で、はじめF1などで採用されましたが、次第に市販車でも使われるようになりました。
(アクアのテールランプにあるボルテックスジェネレーター)
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