ガソリン、ディーゼル、ロータリー エンジン3種類をざっくり解説

エンジン
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クルマの動力源は主に2つ。エンジンとモーターです。モーターを動力源とするものを電気自動車、エンジンとモーターの両方を使用するものをハイブリッド車と言います。環境規制の高まりを受けて、徐々にモーターに移行していますが、やはりまだまだ主役はエンジン車。

 

そこで今回はエンジンの種類とその特徴についてわかりやすく解説します。

 

エンジンの種類1:ガソリンエンジン

ガソリンエンジンは現代のほとんどの乗用車に使われています。プリウスなどのハイブリッド車に組み合わされるのもガソリンエンジンです。少し前までモーターや直噴ターボ技術によって燃費効率を上げる努力がされて今足しが、最近は研究が進み、アトキンソンサイクルなどガソリンエンジンの効率自体が改良されています。

 

新型プリウス

(アトキンソンサイクルエンジンを搭載する新型プリウス。ハイブリッドとの相性も良い)

 

 

 

今注目なのはHCCI。予混合圧縮着火という技術です。ガソリンエンジンは通常、点火プラグによって燃料を爆発させます。しかし、HCCIは次に紹介するディーゼルと同じように自己着火式。実現すれば、CO2削減とクリーンな排気を両立する究極の燃焼方式と言われています。

 

マツダはこのHCCIのガソリンエンジンを2020年まで投入するとアナウンスしています。燃費目標は40km/L。ハイブリッド車である新型プリウスと同じ数字です。

 

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エンジンの種類2:ディーゼルエンジン

 

ディーゼルエンジンといえば、ガラガラと音が大きく、黒い煙をもくもくと吐き出すクルマというイメージがあるかもしれません。しかし、それも今は昔の話。欧州で生まれたクリーンディーゼルは燃費が良く、環境にも優しいエンジンとして、欧州市場の約6割のシェアを占めています。

 

もともとディーゼルエンジンはトルクフルで、耐久性が高い、おまけに軽油なので燃料代も安い、という優れたエンジンです。ネックだった騒音もだいぶ解消され、尿素SCRという技術によって排ガス基準もクリア。普及しない理由がないと言って差し支えないでしょう。実際にベンツやBMWでは必ずと言っていいほどディーゼルエンジンモデルが用意されています。

 

CX5

(ディーゼルモデルが用意されたマツダCX-5)

 

ただ日本ではディーゼルはあまり普及していません。マツダが「SKYACTIVE-D」の名称でデミオ、CX-5など人気車種に投入し牽引役となっていますが、2013年時点での普及割合はわずか0.1%。ハイブリッド車の強さがよくわかります。

 

エンジンの種類3:ロータリーエンジン

 

ガソリンエンジンもディーゼルエンジンもピストンの往復運動によって熱エネルギーを運動エネルギーに変換します。しかし、ロータリーエンジンはその名の通り、回転動機構により運動エネルギーに変換します。

レシプロエンジン

(レシプロエンジン)

 

ロータリーエンジン

(ロータリーエンジン)

 

ロータリーエンジンには高出力でコンパクトというメリットがありますが、その一方で燃費が悪い(8km/L)、エンジンのメンテナンスが難しいというデメリットもあります。そのためこれまでに量産化にこぎつけたのは、これまでにマツダ一社のみ。そのマツダもRX-8を最後に現在は生産を終了。現在、ロータリーエンジン搭載車を新車で購入することできません。

 

マツダRX-8

( ロータリーエンジンを搭載するマツダRX-8)

 

しかし、いまだにロータリーエンジン復活を望む声は少なくありません。つい最近もマツダが「新型ロータリーエンジンを搭載したRX-9を開発を承認」という噂が飛び交いました。ロータリーエンジンが「SKYACTIV-R」として開発されているのは開発者も認めるところ。しかもマツダは2020年に創業100週ねんを迎えます。その節目として「RX-9」が登場するというシナリオは単なる噂ばなしに収まらない、説得力があります。

 

 

 

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