FRの特徴は? 駆動方式によるメリット・デメリットを詳しく解説

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駆動方式の種類

駆動方式はエンジンの動力が伝えられる「駆動輪」と「エンジンの配置」によって決まります。そのパターンは大きく分けて4つ。

 

  • エンジン前方×前輪駆動を「FF」
  • エンジン前方×後輪駆動を「FR」
  • エンジン後方×後輪駆動を「RR」
  • エンジン中央×後輪駆動を「MR」

 

今回はその中から「FR」について詳しく解説します。

 

FRレイアウト

 

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FRのメリット

エンジンには「縦置き」と「横置き」があります。 エンジンの回転軸が車体の前後方向と同じなのが縦置き、車体の左右方向と同じなのが横置きです。

 

FR車の場合、エンジンが縦置きで、なおかつ重量物であるトランスミッションが後方に配置されるのでFFよりも前後重量に優れています。下の画像はFR車の86です。

 

トヨタ86

(トヨタ86)

 

クルマは加速時は完成によって重心が後方に移動し、後輪にかかる重量が大きくなります。この時、後輪駆動であるFRは駆動力をFFよりも強く発揮できます。限界性能に近い状態では、アクセルワークで駆動力を変化させ、クルマの挙動を操れるのも特徴です。

 

FRのデメリット

FR車のデメリットは「室内空間」が狭くなること。その理由は次の3つ。

  • 縦置きエンジンなのでエンジンルームが長くなる
  • 床にプロペラシャフトを通すトンネルと呼ばれる膨らみが必要
  • 駆動輪である後輪を支えるサスペンションが大きい

 

現代は「メカのスペースは最小限に、人のスペースは最大限に」というMM思想が主流です。軽自動車やコンパクトカー、ミニバンはいかに室内空間を広く確保するかを命題としています。こうした事情からFRレイアウトを採用するクルマは少なくなりました。

 

現代でFRレイアウトを採用するクルマは2タイプ。一つはメリットである走行性能が高めたいスポーツカー。上でも紹介したトヨタ86、日産フェアレディZがこのタイプです。もう一つはスペースに余裕のある高級セダンです。レクサスLS600がこのタイプです。

 

日産フェアレディZ

(日産フェアレディZ)

 

レクサスLS600

(レクサスLS600)

 

 

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