小売り・代車・輸出・スクラップ
本日は解体業者さんがクルマを引き取りに来てくれたので、廃車に関しての記事です。
クルマを乗り換えると、これまで乗っていたクルマを処分する必要があります。 処分といっても皆さんご存知のように、ぼろぼろになって動かなくなったら、クルマを買い替える、というような人はあまりいません。あちこち壊れてきた、さびや腐食が目立つ、色んな理由があると思いますが、大抵は修理すればまだ乗れる車を車屋は引き取っています。
まだ乗れる車がたどる道とは・・・解説します。
小売り・代車
小売りの場合
人気の車だったり、比較的きれいな状態の車、修理すれば十分に売り物になる車(需要がある車)は再び小売りに並びます。外装を磨いたり内装クリーニングをすると、見違える程綺麗になるクルマはざらにあります。そういうクルマは下取り・買い取りの際も高値がつきます。年式が新しいとか走行距離が少ないなどがセールスポイントになります。
代車に使う場合
クルマに関する需要はそれこそピンからキリまでなのですが、売り物にするまでもないクルマ、というものがあります。あまり詳しくは触れませんが、修理にお金がかかる、仕上げても販売車としては値段が安いとか人気がない車、そういうのが代車に廻ったりします。
輸出の場合
海外で日本車が人気、というのは一度は耳にしたことがあるでしょう。それは事実で、壊れにくいとかつくりがいいとか世界的にも評判がいいです。日本では需要がなくても外国で人気や需要があったりする車もあります。そんな車が輸出されます。
輸出の行き先は車種によりますが南アフリカ・ニュージーランド・パキスタンが多いですね。ロシアはかつては最大の日本車輸入国でしたが、最近は規制が強まって閑古鳥です。最近はミャンマーとか東南アジアも増えています。
この輸出に関しては、提携業者がいないと中々難しいものがありますので、手を出さない車屋も多いです。
最後は解体
小売りや代車にも適さず、世界の人々からも需要がなくなってしまったかわいそうな車が、鉄くずとして解体されます。もちろんまだまだ乗れるクルマも少なくないのですが、需要がなければ誰にものってもらえません。そんなクルマたちの最後の姿をカメラに収めました。
あわわわ・・・・
ふわ~たすけてくれー
という声が今にも聞こえてきそうです。
業者さんも手馴れたもので見事なクレーンさばきです。いくらクルマが助けを求めても容赦しません。
最近お別れをした私の愛車(だった)スパーキー
さくさくと積み込まれていきます。彼らはここから先は解体され、クルマでなくなります。
解体屋からのルートはあまり詳しくないのですが、そこからさらにバラされます。部品・エンジンなどパーツとして売れるものは売られ、売れないものは鉄くずとして再利用され、なんにもならないゴミはゴミとして処分される。そんな感じです。
クレーンを手足のように操る職人芸
廃車すると、鉄の価格から引きとり・解体料を差し引いた値段で買い取ってくれます。
色々な車屋さんが、高値下取り保証や最低下取り価格保証ができるのはこのためです。
廃車がお金になるというと聞こえはいいですが、まあ微々たるものです。
クルマは本当に無駄にするところがないですね。
ちなみに鉄の価格は世界の情勢とリンクしており、割りに頻繁に変動します。
大体3~4ヶ月に一度解体業者から、引取り料金改定の案内がきます。
戦争や紛争、政情不安があると毎月のように価格の変動があります。
新聞やテレビのニュースがリアルに感じられる一コマです。。
というわけで、クルマの最後についてのレポートでした。
クルマについてのいろいろな質問・疑問を受け付けております。
初歩的な疑問や素朴な疑問も大歓迎です。
プロの視点でお答えします!!
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