世界的企業フォードが日本撤退を決定しました。
「今後も成長は見込めない」という判断がその理由です。
2015年の販売台数は全車種合計で4968台。
5万4766台のVW、6万5164台のベンツなどに対し、
シェアはわずか1.7%にすぎません。
とはいえ、過去5年の推移を見ると、販売台数は増えていました。
これは近年のSUV人気に乗って、エクスプローラーが好調だったお陰でしょう。
エクスプローラーはSUVの本場アメリカで14年間ナンバーワンセールスを誇る人気車種です。
(エクスプローラー)
日本における販売比率でも、実に33.3%をエクスプローラーが占めています。
とはいえ、この一台だけで勝負するわけにもいきせまん。
具体的に言うと、主力であるCセグメントカー「フォーカス」が
伸び悩んだのが大きかったようです。
(フォード・フォーカス。確かに街中で見かけたことがありません)
やはり道路事情が異なるのは大きなネックなのかもしれません。
アメリカでは基本的にサイズの大きなクルマが好まれます。
しかし、それは日本においてはほとんどデメリットでしかありません。
北米市場にターゲットを合わせた最近のホンダ車が
日本では販売不振なのもここに理由があります。
日本では車格が大きければ、
内装などにもそれなりのものが求められます。
しかし、たとえばホンダ・アコードはクラウンよりも全長が長いのですが、
質感はミドルクラス程度です。
アメリカでは当たり前の車格と質感でも、日本では異なります。
この当たりのギャップの差がフォード車の不人気を招いたのでしょう。
質感の高いヨーロッパ車がシェアの大半を占めるのも、その証拠です。
フォードが日本に進出したのは1925年。
その頃はなんとまだ大正時代です。
マツダを傘下に収めロータリーエンジン復活にも一役買うなど
何かと日本の自動車業界に影響を与えたフォード。
何か物寂しい気もしますが、これも時代の流れ、ということなのでしょうか。
なお撤退は決まったものの、日本にある在庫分は販売継続とのこと。
撤退後もアフターサービスや部品交換、保証については継続と
アナウンスがありましたが、具体的なことはまだ決まっていない模様です。
売るだけ売って「はい、さようなら」ということはないと思いますが、
駆け込みでフォード車を購入する場合は、
その当たりのことをしっかり聞いておいた方が良いでしょう。
新車を買うなら水原車輌販売で
“ネットでみたのですが” とお気軽にお問い合わせください。徹底的にサービスします。
特にネット経由のご新規さまにはびっくりするような価格をご提案可能です。
新潟市近隣はもとより新潟近県、東北~北陸~関東であれば格安で陸送可能です。
もちろん新車は保証付で全国のディーラーで整備可能なので遠方納車でもご安心ください。
新車販売担当:下間(しもつま)
コメントを残す