トヨタがスバルと共同開発したスポーツカー「86」。
その86がデビューから4年が経って、
初のビッグマイナーチェンジを迎えました。
主な変更点は以下の通り
- エンジンが207PS(+7)/21.6kgm(+0.7)にパワーアップ
- ギア比のローギアード化
- ブレンボブレーキを用意
- ザックスダンパーをオプションで選択可能
- VSC制御にテールスライドを許容する「トラックモード」が追加
主な変更点はずばり「走りの深化」です。
マイナーチェンジというと新しい機能を搭載したり、
フロントマスクが今風になったりと割り「外面」の変化が大きめ。
しかし、86はエンジンの吸排気系の改良や、
エクステリアの変更も単なるデザインではなく
空力を考慮した結果としての変更です。
86マイチェン後画像
外観の最も大きな変更はやはりフロントマスク。
バンパー開口部の下部がフィン形状に変更され、サイドがカナード状になりました。
もちろん空力を意識してのことです。
みんなの試乗レビューは?
そんな86の走りはどう変わったのか?
すでネット上には多くの試乗レビューがアップされていますが、
共通しているのは「リアのスタビリティ強化」です。
これまではテールハッピーの傾向がありましたが、
リアサスの横剛性が向上しロードホールディング性能が高まりました。
86はスポーカー初心者におすすめのクルマです。
エンジンや内装、外装にそれほど目新しいものはありませんが、
その一つ一つがしっかりと作られておりクルマの挙動を学ぶのに
非常に適しています。
またユーザーの声が反映されているのもポイントです。
86を買ったユーザーは自分でサスペンションを変えたり、
ブレーキを強化したりしています。
それを最初からグレードやオプションで選べるのは
メーカーがそうした実態に真摯に向き合っているからでしょう。
利便性から脱却しようとするトヨタ
今、トヨタは「レース」に意欲的です。
レース部門の「GAZOO」は86、C-HR、レクサスRC F
といったスポーツカーをニュル24時間などに参戦させています。
86の「深化」もこうしたレース部門に支えられています。
自分たちが興味を持っているからこそ、
ユーザーの興味を汲み取りそれをクルマに生かすことができるのです。。
自動車業界はこれまでの燃費や居住性といった利便性一辺倒から
走る楽しみまで含めようとしています。
トヨタでいえば新型クーペ「S-F」Rの開発や、スープラ復活がその証明です。
これからもトヨタの動向に目が離せません。
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