ホンダの新型NSXがついに国内でも発表されました。NSXは1989年に発売された、2シーターのスポーツカー。ミッドシップレイアウト、オールアルミモノコックボディが特徴で「国産唯一のスーパーカー」とも言われました。
今回の新型NSXはホンダの海外向け高級ブランド「アキュラ」が開発。開発も北米で行われています。販売も北米から始まり、残念ながら日本はやや蚊帳の外と言った感があります。
驚き価格の価格
新型NSXの国内価格はなんと2370万円。高級車の代名詞「レクサスLS600hL」が約1500万円、国産スポーツカーの雄「GT-R nismo」が約1100万円。両者をぶっちぎる価格で、もちろん現行の日本車では最高額です。
(GT-R nismo 引用元)
ちなみに車両価格だけでなくオプションも凄いになっています。
- カーボンファイバーエンジンカバー:40万円
- カーボンセラミックローターキャリバー:120万円
- 電動4ウェイパワーシート セミアニリンレザー/アルカンターラ:32万4000円
- 電動4ウェイパワーシート セミアニリンフルレザー:45万円
2370万円となると海外車に目を向けても、色々買えます。ポルシェ911ターボが2236万円。フェラーリカリフォルニアTが2450万円。ランボルギーニウラカンが2280万円。新型NSXがこうした歴史あるスーパーカー達と並ぶことができるのかが注目です。
メカニズム
(新型NSXのエンジン部 引用元)
新型NSXはパワトレーン、シャシー、プラットフォームが全て専用開発です。ボディは軽量&高剛性を実現するアルミベースの複合素材を採用。アルミベースあたり旧NSXを意識しているのかもしれません。
3.5L V6エンジンは車高を低く抑えるために、Vバンク75度のドライサンプ。ツインターボのターボラグを解消するためにモーターが9速DCTに直結しています。
さらにフロント部分には左右独立して駆動するモーターを用意し、トルクベタリング制御を行う3モーター式ハイブリッドシステムを採用。これは世界初のシステムです。異次元のハンドリングとアピールされており、そろそろ上がってくるであろう試乗レビューが注目されています。
4種の走行モードを用意
現代のスポーツカーらしく環境にも配慮しています。走行モードが4種用意され、QUIETモードだと時速40キロ前後まではモーター走行です。このあたりは、モーターショーでの演出でも盛んにアピールされていました。
4モードの使い訳は以下の通り
▼QUIETモード
EV走行を重視。アイドリングストップも行う。
▼SPORTモード
通常モード。アクセル開度などからスポーティな走りを望んでいると判断した場合、ドライバーがとアイドリングストップとEV走行をキャンセルする。
▼SPORT+モード
ワインディング走行に適した設定。トルクベタリング制御を積極的に使用。ダンパーの減衰力をアップ。ローギアを選択し、エンジンの高回転を保つ。シフトダウン時はオートフリッピングを行う。
▼TRACkモード
サーキット専用モード。
新型NSXの評価は?
世界でも類を見ない技術を満載した新型NSX。しかし、単純な技術力だけで測りきれないのがスーパーカーの難しいところ。スーパーカーは走りはもちろん、官能性といった数値化しにくい魅力も求められます。
(スーパーカーの代名詞フェラーリカリフォルニアT 引用元)
そして多くの場合、それは長年培ってきた歴史や文化によって支えられています。ポルシェやフェラーリなどがその典型です。もちろん、そうした歴史が現代に作られる可能性ももちろんあります。NSXがそうしたスーパーカーの歴史の第一歩を踏み出せるのかに注目です。
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